― 技術分野ですと、どの分野を得意としておりますか。
嶋村: 組込み制御、画像処理、通信の三つの分野です。製造装置や検査装置などに通じており、この三つの技術をすべて保有している企業は日本国内ではほとんどないと自負しています。最近では、組込み制御と画像処理、通信処理の三つを組み合わせたシステムが要求されるようになってきました。例えば搬送系の動きに画像認識の結果をフィードバックさせる。しかもホストと通信しながらです。製造あるいは検査のプロセスごとに、制御と画像、通信が有機的に結合して処理が進む。こういったシステムの開発では、制御担当、画像担当、通信担当が三つの企業に分かれているよりも、一つの企業にまとまっている方がシステムを最適化しやすいのは明らかです。
― 研究開発投資については何かお考えがございますか。
嶋村: 好不況に関わりなく、ほぼ一定の金額を研究開発費にしております。売り上げに対する固定的なパーセンテージですと、売り上げの変動によって研究開発費が変動してしまうので、好ましくないと考えています。
― 製造拠点が神奈川県厚木にあります。全製品を社内で製造しているのでしょうか。
嶋村: おおよそ6割を社内で製造し、残りの4割を外部に委託しています。社内で5割〜6割を製造する「モノ作り」の態勢は今後も維持していくつもりです。アバールデータが供給する製品は、5年〜10年といった長い年月にわたって装置の中で稼働していきます。不良解析や品質管理などの面では、社内に製造ラインがあることが非常に役立つのです。それから製造期間を短縮したり、有害物質の使用規制(RoHS指令)に対応したりといった活動でも、社内における製造ラインの存在が欠かせません。
|